Ⅱ.時代・和風 1 -10

古きを知りて、新しきを知る。

昔の時代や、和風な世界をベースにした
素敵な作品をどうぞ。

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花吹雪

 


花吹雪
(掲載サイト:IMAGINE 植田サトリ様)

※現在サイト休止中で、こちらの作品は下げられたようです。(09/01/16 確認)

 吉野山の一族の元を飛び出した狐の妖姫、紅蓮。はるか東の地で、一人の侍、四郎と刹那の交流が始まる。惹かれあう二人だが、それぞれ背負うものは大きく───。(あらすじ KONA)

 泣きましたcrying 小説じゃあんまり泣かないんですけどねー。これは涙腺にきました。舞台は、源義経が滞在中の平泉。紅蓮と四郎の交流、日常を丁寧に、丁寧に積み重ねていった上での、あのラスト。素晴らしいです。

 家来思いの四郎の主人や、同僚たちもいい味出してます。刀を集めるので有名なあの方が、美形で登場してくるのは予想外! 紅蓮と四郎の関係もせつないけど、彼らの忠義ぶりは本当にもう ・・・(;△;)

 難しい漢字をうまく使いこなしていて尊敬します。和風ならではですよね! 訓読みLOVEheart


 

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見つめるだけの



見つめるだけの

(掲載:Garden 様)

 ときは江戸時代。大名の姫として生まれた長子(ながこ)は、義兄であり許婚の静香と三年ぶりに顔を合わせる。静香に思いを寄せる長子だが、彼の物憂げな様子が気にかかる。そんな折、一人の男が現れて───。(あらすじ KONA)

 わがままでお転婆だけど、まっすぐな長子がかわいいですーhappy01 大名の姫としては変わり者で、お茶やお花より、剣が好き(笑) 男性陣は、婚約者の静香様も素敵だけど、長子の前にふらりと表れる、伊織の簡潔な率直さに惚れる。短いセリフが多いのに、印象に残るんですよね。不思議。男色の老中、若林もいい味出してます(笑)

 脇役では、長子の叔母、香月様もいい。時に突っ走りがちな長子を諌める、凛とした雰囲気が素敵です。設定では同じ年頃なんですが、自分とは全然違う・・・sweat02

 続編「シンプル・デイズ」、「たまゆらに花を抱いて」も完結。


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水、流るる如く



水、流るる如く

(掲載サイト:Lyrical-mode しゅーこ様)

 受領の一人娘、澪姫は、都で活躍する陰陽師、賀茂保憲の目に止まり、突然の縁談を申し込まれた。澪の父は喜んで縁談を受けるが、当の澪は「これは形ばかりの結婚だ」と保憲から告げられ───。(あらすじ KONA)

 R18指定なので掲載しようか少し悩みましたがcoldsweats01 とっても面白いのでご紹介いたします!恋愛ものとしてはもちろん、陰陽師ものの期待にたがわない妖怪譚な展開も良かったshine ちなみに、保憲の同僚として、かの有名な安倍晴明も出てきます。

 お人好しの澪がすごくかわいいし、何のかんのと澪の世話を焼く保憲はツンデレです(笑) 最後、燃え落ちる屋敷での二人の会話は、めっちゃ感動しました。澪はいい子!

 続編、「あまつそらなる」、「月を離りて」 も完結。単発の番外編もかなり数があって、どっぷり楽しめます!

※一部R18指定の作品です。18歳以下の方は閲覧にご注意ください。


 

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いとしいとしといふこころ



いとしいとしといふこころ

(掲載サイト:猫と侘助 犬山ケイ 様)

 青年は恋しい少女に会いに行く。年若くして引退した芸者と客の、古い唄になぞらえた届かない戀。(あらすじ サイト様より)

 久しぶりの「時代・和風」カテゴリー。明治~昭和の香りのする短編です(※時代設定が分からないので、現代かもしれません)。

 小説を読んでると時々、頭の中に映像が流れるのですが、今回は、花束を抱える超絶美少女にKOされました(笑) せつない読後感も好きですが、何より、作者様の紡ぐ日本語の美しさに感動ですshine 

 実は、同じサイト様にある中編、「JOKER」 とどちらを掲載するかで悩みました。こちらは、美形教師×生徒モノのコメディですが、油断して読んだら予想外の展開に笑います。

 リンクはサイトTOPに張らせて頂いたので、小説は「text」からお入りください。


 

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千獄の宵に宴を



千獄の宵に宴を

(掲載サイト:RoicoeuR 緋都 様)

 兄弟として育てられた孤児、汰貴(タキ)と赤坐(アカザ)は、スリをしながら気楽な毎日を過ごしていた。しかし、故郷に戻った二人の前に、斬太(ザンタ)と名乗る隻眼の妖怪が現れた時から歯車が狂いはじめる。地獄の釜が開くとき、前世から続く因縁に決着を────。(あらすじ KONA)

 序盤の汰貴と赤坐の関係がすごく好きだったので、中盤以降の展開はやや微妙だったのですが、実質的には、それ以降が本編と言えるかもしれません。変わった能力を持つ妖怪や神様がたくさん出てきて、物語はダイナミックに動き出します。また、汰貴と赤坐以外にも、対になったキャラがお話を深くしていて、全体的にとても読み応えがありました。

 それと、イラストがめっちゃ好み! この絵師さんで漫画化したら買うわ。キャラ絵もぜひチェックしてくださいnote

 長編和風ファンタジーで、番外編がいくつかあります。多少残酷な場面があるので、苦手な方はご注意を。


 

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明けの鴉の啼かぬ間に



明けの鴉の啼かぬ間に

(掲載サイト:真夜中の揺籃 桜庭 馨 様)

 女三の宮こと紗沙(さしゃ)は、父である朱雀帝の譲位とともに、時の権力者、源氏の君に降嫁した。人形のように虚ろな日々を過ごす紗沙は、幼い頃出会った若い公達・柏木と再会し、身を焦がす恋に足を踏みいれる。(あらすじ KONA)

 作者様の説明によると、「源氏物語翻案ミステリ風小説」だそうです。柏木との忍ぶ恋によって少女から大人の女性へ変貌する紗沙に、切なくて切なくて泣けた。

 また、比類なき権力者となった壮年期の源氏の君(いわゆる光源氏)の存在感は圧倒的! 冷静な駆け引き、その奥にかいま見せる歪みにゾクゾクします。彼の最愛の女性、紫の上の描写も素敵。

 複雑な人間関係さえクリアすれば、道ならぬ恋にドキドキするも良し! 源氏の君の政治的手腕に惚れ惚れするも良し! 紗沙の恋すら組み込んだ権力争いの、本当の勝者は? 私の中で、源氏物語に対するイメージが完全に変わったと言っても過言ではない、そんな作品でしたshine

 リンクしたサイトTOPの、説明文最後の行から小説コーナーに入れます。全20話、完結済み。10話と14話のNEXTが次に飛ばないようなので、一旦INDEXに戻ると続きに行けます。

 ※こちらのサイト様はR15となっております。15歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。


 

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ブルボンの絆



ブルボンの絆

(掲載サイト:地リスの応接間

 17世紀末、酒場で陰謀を聞きつけたことから始まる、宮廷を巻き込んだ騒動と、その陰に咲いた盗賊と令嬢の恋。(あらすじ サイト様より)

 公爵一家とその令嬢マール、盗賊ジャックの活躍を描いた長編。男装、アクション、秘密の恋、いろんな要素が盛りだくさんでワクワクしました。 世界名作劇場、もしくは懐かしいNHKアニメなノリの、明るい冒険活劇です。ナントの勅令や、プロテスタントの台頭など、史実を織りこんだ展開はツボ!

 主人公のマールをはじめ、女性が生き生きしてて素敵です。102話までありますが、1話がごく短いので、あっという間に読み終えました。サイト様には、他にも読んでみたいお話がたくさん並んでます。

 ところで、こちらの作品のような海外の時代モノも、「時代・和風」カテゴリーに入れる事にいたしました。少しややこしいですが、よろしくお願いいたします。


 

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雨音色



雨音色

(掲載サイト:山紫水明 佳 様)

 時は大正。刑法を教える貧乏大学助教授と勝気な財閥令嬢の、見合いからはじまったせつない恋。(あらすじ KONA)

 雰囲気がすごく好きです。せつないけど、淡いというか。余白多めの、独特な改行のリズムが、不思議と心地いいんですよね。心優しい助教授と勝気な令嬢、刑法と恋愛という、全く対照的な要素が引き立てあってて素敵です。

 それにしてもオムライスデート、いいなー。 当時まだ珍しかったであろう「ジャズ」や「洋食」が、二人の距離を縮めるドキドキ感を盛り上げます。 今なら・・・「ベトナム料理デート」みたいな感じだろうか・・・(←自分が好きなだけ) 身分違いの恋の行く末に、読む側もドキドキheart04

 読みはじめ、家政婦さんの名前に吹いたのは秘密w 長編完結済み。番外編「夏時計」、続編「コ ト ノ ハ」も完結。そして、こちらの作品、オンライン小説には珍しい、イメージPVがあります! 併せてご覧になると、せつなさ倍増upwardright

 YouTube 「雨音色」 2:14


 

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病み蛍



病み蛍

(掲載サイト:空雨宿り 葉居スイ 様)

 時代に取り残されつつある家に縛られた少女と、近所のしがない書生。晩夏、どこか享楽的な祭の夜、季節遅れの蛍にこめた想いとは───。(あらすじ KONA)

 維新後の田舎町が舞台の短編。祭の夜に交わされる、勝気な少女・狛(こま)と、書生の久我、二人のやりとりは、どこかもの哀しい。

 季節遅れの蛍、夏祭の華やかさなどの描写がとても美しく、お話を引き立てていますし、自分であるための誇りとそのための喪失の間で揺れる心情が繊細に描かれていると思います。すごくすごーーく良かった!

 それにしても、いろいろ書くとネタばれになるので、短編のご紹介は難しいwobbly


 

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語るべきひと来たれ



語るべきひと来たれ

(掲載サイト:羊種 ひつじ 様)

 ―――どうしてこんなことになったんだ。頭の中で繰り返される言葉は、もはやそれだけとなりつつあった。口内に充満する唾液は血の味がして、萬(よろず)は二度三度と足元へとそれを吐き捨てた。(あらすじ サイト様より)

 作者様の解説によれば、田辺聖子さんの「文車日記」にある「大君のみ楯」に触発された作品だそうです。日本書紀の時代、蘇我氏に敗れ、味方の裏切りにあった男の最後を描いた短編。

 萬の壮絶な最後に圧倒され、回想で出てくる彼の伴侶、阿津の、強気な口調から見え隠れする愛情に胸が詰まりますcrying 自分が死ぬ間際に見るものって何だろうな。ドラ●もんとかだったら嫌だなー。何となく。

 この作品で、「和風・時代」カテゴリーが10本になりましたー!ワッショイ! それでも周回遅れ感は否めないcoldsweats01 ただこのジャンル、作品の絶対数は少ないけど、ある程度知識が無いと書けないためか、質は平均して高い気がします。


 

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